これまでの私の人生、母から褒められたことが小学校低学年あたりから、ほとんど記憶にありません。
私には3つ上の兄がいます。
とても良くできる兄で、何をやらせても天下一品の母の自慢の息子です。
そして私はそれほど出来は良くありません。
私は、小さい頃はどんなことにもチャレンジして、活発で明るい性格だったのですが、いつしか私は引っ込み思案の自分に自信が持てない子になってました。
それは、昔から優等生の兄と比べられながら生きてきたからです。
母は兄が基準で物事を判断するので、私の基準で頑張っても母は納得してくれませんでした。
兄がやっても怒られないのに、私がやると怒られる。
兄が言ったことは怒らないのに、私が同じことを言えば、怒る。こんなことが日常茶飯事でした。
大人になるまでそれは続き、いつでも二言目には「あんたなんかには無理やから。」「あんたには出来ないから。」でした。
頑張ったことに対しても「そんなことしか出来ないの?」という雰囲気が漂っていていつも私の心はざわざわしていました。
思春期の頃は毎日毎日、母と言い争い、父は私の味方になってくれていましたが、母はそれが気に入らなく、言葉で私を攻撃します。
私自身もとても捻くれてしまいました。
母の言うことはとりあえず反発するということが続いてました。
そして、
“そうか・・・私は出来ない子なんだ”
“お兄ちゃんのことは好きだから褒めるけれど、私のことは気に入らないんだ・・・”
と思うようになっていきます。
思春期時代は毎日喧嘩をしていました。
私の性質は自分を守るために相手を言葉で傷つける性質があり、母から毎日、言葉で傷つけられていたので、余計に母に対して言葉で防衛していました。
本当は母に“頑張ってるね”と認めてもらいたいだけなのに、それがとてもややこしいことになっていました。
母は母で、私を操縦したい気持ちがあり、自分の言う通りに動かないと気に入らなく、よく「あんたはお母さんの言う通りにすればいいんだから」と言われてました。
こんな状態がずっと続くわけなのですが、これが私の日常なので、こんなものだと思い込んでます。
そして、いつの間にか自分で物事を判断しなくなり、反発しながらも母の言うこと聞いておけば間違いないのかと思うようになります。
料理ひとつ、お皿やお箸の置き方ひとつでも、否定されます。
それなのに、「あんたは料理が出来ないんだから」「掃除、洗濯何も出来ないんだから」と言われ続け手伝おうとすれば、お皿の置き方が違うだの、包丁の使い方が違うだの、畳み方が違うだの言われたので、そんなに言われたらやる気なくなりますよね・・・。
母は説明が下手なので、私に色々教えてあげようという気持ちはあったんだけれど、これでは私には伝わりません。
普段は母とは友だち親子のように仲は良かったけれど、それでもそういった場面になるとピリピリした空気になりました。
母から言葉で攻撃されることがしんどくなった私は何も言わず、無視するようになりますが、これがまた母は気に入らなく余計に怒ります。
母の理想の娘像は、母に従順で、普通の人(母の認める人)と結婚して、子どもを産んで子育てをすること。
それが女の幸せだと平気で言ってきます。
それとは反対に、ネットワークビジネスにハマって、朝から晩まで家をあけて、好き勝手にしていた私が許せなかったんだと思います。
私は私で母に自分のこと、自分のやりたいのとを理解してもらいたいだけなのに、理解してもらえず、ついに爆発してしまいます。
私が今までどれだけ兄と比べられて辛かったか、私のことなんか好きじゃないからそんなことが言えるんだと、母に泣きながら伝えると、
「二人を比べたことなんか一度もない。そんな風に思っていたなんて、お母さん悲しい。」
と、逆に母に泣かれてしまいました。
どの口が言うんだと思いましたが、この人は悪気がなく、こんなこと言ってたのか・・・と思うようになりました。
そして、私も母と同じように、理想のお母さん像があったんですよね・・・
お互いにこういう“あなた”でいてほしいという願望があるからややこしくなるんだなと感じました。
この人はこういう人なんだと思うようになってからは気持ちが楽になりました。
そして、そこで私も振り返り、私自身にも問題があったよなぁ・・・と思えるようになりました。
どんな場面でも振り返って見つめ直すって大切なことだと思いました。
そして、母と私の関係はお互いが共依存の状態になっていたのだと気づきました。
今、実家を離れて思うことは、母から“私”なんかに“家事”なんか出来ないと思わされてただけなんだということです。
そして、母も無意識的に“出来ない娘”でいて欲しかったんですよね。
1人暮らし最初は、とても不安でしたが、掃除、洗濯、料理全部1人で出来てます。
当たり前ですが、毎日きちんと早寝早起きして、生活できてます。
そして、自分で出来るってこんなに気持ちのいいことなんだ。
私は出来ないんじゃくて、やらなかっただけなんだも気づくことが出来、それが私の自信に繋がりました。
母との関係は今、離れたことで程よい距離になり、私も楽になりました。まだまだ母との関係は私の課題なので、少しずつ前に進めたらと思います。